Sun and Clover

暖かな日差しの下 四葉のクローバーを見つけた時のような 小さな幸せを感じて頂くために。

© Sun and Clover All rights reserved.

【東京マラソン2019 はじまりの日】


※これは Instagram (@takaharu_hasegawa)  に投稿した話の最終回です。


07:15 電車に乗り込み都庁へ向かう。


新宿駅に近付くにつれて、ランニングウェアを纏う人が増えて、目に付くようになる。

新宿西口で 菅原トレーナー率いるABCR応援団に挨拶してから
ゲートへ向かう予定でいたのだけれど
朝の雨対策に時間がかかったため、最短ルートで行く事にした。

数日前のレッスンで「ゲートに入るとトイレも並んで大変でしょうから。」と、お声をかけて頂いてた都庁近くに住むKさん宅のトイレをお借りした。

共有スペースでレース用シューズに履き替えて、コンビニで買ったカステラを食べ

慌ただしかった朝の時間に、ひと息つけた。

ゲートへ向かう途中、京王プラザホテルの前をウォーミングアップをする猫ひろしを発見。表情からマラソンにかける気迫を感じた。

08:11

ゲートクローズ直前、間に合った。

手荷物検査を済ませゲートをくぐり、その手荷物をトラックに預け、Jのスタートエリアへ向かう。

スタートエリア近くの給水所でもらった水でアミノ酸を流し込んだ。雨は降り続いていて気温も低いので、水分は控えめにした。

スタートエリアはすでに満員電車状態。一番後ろの左端を陣取りスタートを待つ。ウォーミングアップもストレッチもまともにしていなかった。

スピーカーから聞こえてくるMCの声とBGM。セレモニーが始まった。
やがて列が少しずつ前に動き始め、スタートの号砲とともに花火が上がる。

そんなに大きくない歓声も上がった。笑

防寒に着ていたレッグウォーマーやスウェットパンツを洋服ポストに投げ入れてスタートラインに向かう。

いよいよ都庁とスタートゲートが見えてきた。


ここで東京マラソン経験者のYさんからアドバイスもらっていた、都庁横のトイレに駆け込んだ 。

それが功を奏したか、1週間のカフェイン抜きが良かったか、レース中は全くトイレに気を取られることはなかった。


東京マラソン2019がスタートした。

最初の6km は下ると聞いていたから、スピードが出ないように慎重に走る。
新宿西口のガード下を抜ける時、今、東京を走れてるんだと実感した。

ドナルドマクドナルドハウス のチャリティーウェアを着たサイヤ人ヘアのランナーに「頑張りましょう」と声をかける。「制限時間ギリギリの完走を目指します!」と返事が来た。

人混みを掻き分けるように右へ左へ蛇行しながら走った。
これも後々、足に疲れがきた原因かもしれない。

ABCR

ABCR応援団の月のバルーンが目に入ってきた。
近づいて沿道の声援をいっぱいに浴びる。

コースにはYMCAが流れ、それに合わせてランナー達が踊る。

日本橋を過ぎるあたりで 招待選手やエリート選手達とすれ違う。
初めて間近で見るランニングフォーム。
すぐあとに集団を引っ張る 猫ひろしが来た。大きく見えた。

雷門を過ぎた辺りから、橋のアップダウンが多く、坂の対策はしてこなかったのでかなり疲れた。

未知の世界の20~25kmゾーンへ走る。

やばい攣りそう!いや攣ってる!

足裏の荷重を変えてみよう!
お!治った!いや、また攣ってきた!

止まってストレッチするランナーやエアサロンパスを差し出す沿道の方々
「ストレッチします」とカードを掲げる整骨院の誘惑

止まったら終わり。ぜったい完走出来る!とマントラのように繰り返し
その後の10kmは、ひとりでそんな攻防をしていたんじゃないだろか。

沿道に繰り返し現れる目立つ応援者や 仮装するランナー。
給水ポイントのボランティアの方々の笑顔と声援。
その全てが走る力になった。

足は疲れと冷えであらゆる所が攣っていて限界だった。

33km 芝公園周辺 月のバルーンが見えてきた。
暗い夜道を照らす月明かりの様に。

ABCR応援団が待ち構える。みんなが満面の笑みで「がんばれ」と
弱音を吐きに近づいた僕を跳ね返した。

足の痛みに弱音を吐く姿

本当は、ストレッチして欲しかったのだけど

みんなの笑顔を見たら、不思議と力が湧いてきた。

スント が知らせるlap timeは 7min/km。
このままではマズイとf前に前に足を出した。

増上寺も東京タワーもサロンパス小屋も脇目振らず通過して丸の内を目指す。

近くに走るのび太くんへの声援を一緒に浴びながら。
足は痛むが、気力は充分。
石畳の道に入り、沿道の声援もさらに大きくなり勇気をもらう。

ゴールが近くにあると感じ、なんとなく寂しさが込み上げてきて
東京の名所をinstaライブ中継しようなんて甘い考えで持ち込んだiPhoneを
ここで初めて取り出して動画を撮った。
42.195km 途切れることなく響く声援に、背中を押されてここまで来れた。


歩かずに走り切った。
それが自分にとっては人生レベルで大きな収穫だった。

そして、ゴール後の導線でもらったクリスタルガイザーが冷た過ぎて
早く家に帰って、温かいコーヒーが飲みたいと思った。

階段の下りでフルマラソンの過酷さを思い知らされた。
エレベーターやエスカレーターの有難さが身に沁みた。

東京は優しさに溢れた都市だと感じた。

東京マラソン2019は終わった。

photo by Noriko Takahashi

今度は誰かの為に走るのも良いかもしれない。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

コメントは利用できません。

【CM演技指導・出演の報告】

Sun and clover 長谷川たかはるです。 映画「武士の一分」「男はつらいよ」など、独特な味わいを見せる俳優・笹野高…

メディア掲載

住むこと vol.2  かんたん親子ヨガ プログラム監修 週刊女性  2016年5月GW特大合併号 「隠れ炎…

yoga JOURNAL 掲載

Yoga Journal Japan Vol.49 「人気ティーチャーが実践する毎日のヨガのための筋トレ」 …

Yogini 掲載

Yogini vol.55  P.21 ヨガのバトンをつなぐ系譜 / P.47  NO.17 長谷川たかはる 紹介 …

ヨガが丸ごとわかる本 モデル出演

えい出版社 巻頭 Yogini的 太陽礼拝 特集にて 長谷川たかはる モデル出演 …

ページ上部へ戻る